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2020-09-18

(Tech Info)BMW車における学習値のリセットって何?


時折、「クルマの調子が悪いので学習値をリセットして貰った」という経験を見聞きします。

弊社デモカーF80M3も走行距離21,000kmを超え、猛暑も一段落してから大変調子がいいです。アクセルの付きがとてもいいです。同じアクセル開度でも希望する速度までの到達時間が10%程度早いです。この状況に於いて上記の学習値のリセットを実行したくなりました。作業自体はISTA+を使用するのでしょうか。まずは学習値のリセットでどの項目がリセットするのか、はたまたリセットしても良いのかどうか調べてみました。

結論から先に言いますと、よく分かりません。分からないのでリセットやめました。

以下、参考文献です。どなたか学習値のリセットについてご教授下さい。文献を読む限りユーザーが認識している性質のものでは無い様な気がします。リセットしたら逆に調子が悪くなる様な、、、。


学習
学習によってエンジン コントロール ユニットのソフトウェアにおいて、パラメーターを⾃動適合させることができます。それとともにエンジン コントロールは⾃動的にコンポーネント公差を適合するか、またはシステム内で値を統⼀させます。「学習値のリセット」サービス機能によって、エンジン コントロール ユニット内で学習値が最初の状態にリセットされます。値を新しく学習することは、ターミナル交換、エンジン回転、部分負荷作動または全負荷運転による学習に応じて⾏われます。


注意事項!
修理後の学習値の消去
通常は、修理後 (部品交換) 学習値を消去する必要はありません。対応するテスト モジュールの注意事項にご注意ください。


様々な学習の例


混合気学習
インテーク マニフォールド内で⽣成された混合気は、排気ガスとしてラムダ センサーに達するまでに若⼲の時間を要します。負荷およびエンジン回転数が上がると、この時間は短くなります。この理由から、ラムダ コントロールのレスポンス時間も荷重および回転数によって異なります。ラムダ センサーから検知された混合気偏差は、学習値(学習された修正値)のメモリーに保存されます。学習により、噴射をすでに規定値付近まで調整することができます。これにより反応時間が短くなります。
たとえばアイドリング時にエンジン コントロール ユニットの特性マップの噴射基本値が低すぎる場合は、理想的な混合気を維持するためにラムダ コントロールが常時噴射時間を⻑くする必要が⽣じます。この場合、すでに噴射基本値を補正した学習値が使⽤されます。その際、ラムダ コントロールは、微調整しか⾏ないません。
可変バルブ タイミング システム (VANOS) の学習値
コンポーネント公差によって⽣じるカムシャフトの正しい取付け位置との誤差は、学習によって補正されます。VANOS の学習には 2つの基本的な役割があります。まず、カムシャフトの正しい取付け位置の点検です。もう⼀つは、カムシャフト位置の変化を上回り、許容されていない排気ガスエミッションの原因となるような⾓度オフセットの識別です。
燃料システム
各インジェクターは、⽣産以降、全耐⽤年数にわたりさまざまな許容誤差を⽰します。個別の制御時間により、燃料噴射量の許容誤差を⼤幅に低下させることができます。これにより、噴射量を少なく保つことが可能です。エンジン コントロールにより、インジェクターの劣化による噴射量のドリフトを後から学習させることができます。したがって耐⽤年数の間は、噴射量を⼗分に⼀定に保てます。
バルブトロニックのストロークの学習
バルブトロニックでは、混合気形成がバルブ リフトの影響を受けます。コンポーネント公差またはインテーク内の付着物が原因のエア マス電流の変化は学習によって補正され、混合気形成が考慮されます。
アイドル調整
アイドリング回転数は、例えば⼊っているシフト ポジション、エア コンディショナーの要求およびエンジン回転による影響を受けます。学習によって様々な要求における必要なトルクが決定され、アイドリングの制御が改善されます。これは学習をリセットした後、エンジン回転時に再び速やかに⾏われます。
パルス ホィールの学習
ミス ファイアは、クランクシャフト回転数が不規則であることに原因があります。これはセグメント時間の変化を介して検知することができます。
クランクシャフト センサーを介してセグメント時間が継続して算出されます (センサーにてパルス ホィールの特定数のノッチが通過した時間)。このセグメント時間はエンジン運転の間に常に点検されます。故障時は、ディフェクト メモリーに故障が登録され、該当するシリンダーのインジェクションが停⽌されます。ミスファイア検知に関する機能説明も参照してください。
誤判定を避けるため、DMEコントロール ユニット、RDMEコントロール ユニットまたはクランクシャフト センサーを新品に交換した後に、パルス ホィール学習を実施する必要があります。
パルス ホィールを交換する場合は、パルス ホィール学習を当該交換作業の前と後に消去する必要があります。
パルス ホィール学習は、パルス ホィールの変形を算出し、セグメント時間の判定の際にこれを考慮します。エンジン ブレーキ時にエンジンが最低 10 秒間作動するとすぐに、パルス ホィール学習が⾃動的に⾏われます。


ダブルクラッチトランスミッションDKGでのクラッチ学習

クラッチ学習サービス機能では、DKGのクラッチ 1とクラッチ 2 の接触点が割出されて保存されます。
クラッチ学習は以下の処置後に⾏うこと:
新品交換 クラッチ
新品交換 メカトロニクス
新品交換 オイル ポンプ
新品交換 コンビネーション センサーDKG
トランスミッションを開く必要のあるすべての作業後
クラッチ学習サービス機能は⼤部分が⾃動です。正しいプロセスが保証されるために、BMW ダイアグノウシス システムの指⽰は必ず遵守してください。
以下の環境条件をクラッチ学習の実⾏時に維持すること:
トランスミッションオイル温度 20 – 100 °C
エンジンが作動すること
ブレーキを操作
ギアセレクタースイッチGWSがニュートラルN位置
アクセル ペダルを操作しない
環境条件はサービス機能実⾏中(約 90秒)を通して維持してください。そうでない場合にはサービス機能を即座に停⽌してください。
サービス機能プロセス:
環境条件の確認
クラッチ学習の開始(⾃動プロセス)
クラッチ 1 と クラッチ 2の学習値の表⽰
トランスミッション コントロール ユニットへの学習値の保存
注意事項:
クラッチ学習中には、両クラッチの接触点が数度にわたって試⾏されます。そのために異⾳とノッキングが発⽣することがあります。

 

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