サイトアイコン wright-company.net

(お勉強)BMW テレマチック コミュニケーション ボックス TCB2 と TCB3

Spread the love

残念な“3G通信終了に伴うBMWコネクテッド・ドライブ・サービス終了のお知らせ”からの対処方法を模索するために、先ずはお勉強しましょう。

テレマチック コミュニケーション ボックス 2(TCB2).

テレマチック コミュニケーション ボックス 2 TCB2 は、BMW の場合はヘッドユニット Basic 2 HU-B2 および High 2 HU-H2 との組み合わせで、MINI の場合は 2018 年 3 月以降ヘッドユニット HU-B2 との組み合わせで取り付けられます。2 シリーズのカブリオレ(F23)以降、TCB2 はラゲッジ ルーム バリエーションとして、テレマチック アンテナおよび独立した SOS コール GSM アンテナと連携してデータ サービス(LTE)の受信用に用いられています。TCB2 は LTE 接続が可能で、 GSM、UMTS、LTE に対応しています。GPS アンテナは TCB2 に直接接続されています。データ処理を受け持つ GPS レシーバー付きモジュールは、これまでのヘッド ユニットではなく、TCB2 内に配置されます。

テレマチック コントロール ユニットは以下の機能を受け持ちます。

アンテナ.

BMW コネクテッド ドライブ サービスを利用するには以下のアンテナが必要です。

バリエーション.

車両に応じて、TCB2 は次のいずれかの場所に取り付けられています。

ラゲッジ ルーム内の TCB2

2014 年 11 月、BMW では新しいテレマチック コントロール ユニット「テレマチック コミュニケーション ボックス 2(TCB2)」が導入されました。診断 / 開発段階では、このコントロール ユニットを ATM とも呼びます。2 シリーズのカブリオレ(F23)以降、TCB2 はラゲッジ ルーム バリエーションとして、テレマチック アンテナおよび独立したSOS コール アンテナ(バックアップ)と連携してデータ サービス(LTE)の受信用に用いられています。TCB2 には運転席側マイクロフォンが接続されており、その信号が TCB2 を介してヘッド ユニットに送信されます。TCB2 のプラグ コンタクトは慎重にロック解除して切り離す必要があります。慎重に行わなければ損傷のおそれがあります。

TCB2 のデータ伝送は、TCB2 とヘッド ユニット High 2 をつなぐ新しいバス システムの OABR イーサネットを介して行われます。また、TCB2 は K-CAN2 ともバス接続されています。2016 年 3 月以降の 6 シリーズ車両では、インターネット ホット スポット電子回路を内蔵した WLAN ホット スポットアンテナが、ルーフ バリエーションと同様に、TCB2 のラゲッジ ルーム バリエーションのコントロール ユニットに内蔵されています。

ルーフ アンテナの TCB2

TCB2 のルーフ バリエーションは、F30 LCI で初めて採用されました。その背景には、パッケージの理由(取付けスペース)と車内ケーブルの節約がありました。2 つの内蔵テレマチック アンテナ(TEL1 および TEL2)は、LTE データ受信の面で大変優れています。また、内蔵されている SOS コール アンテナ(バックアップ)は車両 WLAN ホットスポットの「ハブ」としても機能します。TCB2 のルーフ仕様では、製造時にコントロール ユニットがルーフ アンテナ(フィン) に直接接続され、固定されます。これにより、ルーフ フィンのアンテナ端子とTCB2コントロール ユニット間の電気抵抗が可能な限り少なくなります。これらの端子は金メッキ加工が施され、さらに製造時に一体化されるため、端子の長さが短くなっています。

エマージェンシー バッテリー

車両側の電源供給が正常に機能しなくなった場合のために、TCB2 にはエマージェンシー バッテリーが組み込まれており、 いざというときには SOS システムに引き続き電圧が供給されます。エマージェンシー バッテリーは、BMW パーツ&アクセサリーで個別に注文することができます。故障の際に TCB2 を交換しても、交換ユニットにはエマージェンシー バッテリーが付いていません。そのため、このエマージェンシー バッテリーはパーツ スタッフが別途注文する必要があります。交換の場合は、TCB2 にこのエマージェンシー バッテリーを後付けすることになります。車両のライフ サイクル中にエマージェンシー バッテリーが故障した場合は、これを交換することができます。交換する場合、ルーフ ライナーを取り外してから、ロック解除ボタンを使って車両ルーフに接着されているアンテナ ユニットから TCB2 を外します。エマージェンシー バッテリーが空になると、そのことがチェック コントロール メッセージを通じてドライバーに伝えられます。エマージェンシー バッテリーの正しい交換手順については BMW リペア マニュアルを参照してください。

機能.

以下は、従来のテレマチック コントロール ユニットである TCB と新しいテレマチック コントロール ユニットの TCB2の違いを一覧表にまとめたものです。

TCB2 および、それと組み合わせて提供されるスマートフォン接続対応コンフォート テレフォニー(SA 6NS)の導入を機に、LTE(4G)バージョンが車両に装備されます。コンフォート テレフォニー(SA 6NS)のない車両を注文する場合、TCB2 の 3G バリエーションのみが車両に装備されます!TCB2 導入の初期段階では、BMW 車両での LTE ローミングの使用に制約が伴います。LTE(4G)を備えた TCB2 バリエーションの導入に伴い、米国仕様のみ LTE はプロバイダーによってアクティブ化されます。特定の ECE 諸国ではLTE のイネーブリングは 2015 年 3 月から、それ以外の市場では 2015 年 7 月からとなります。LTE 対応テレマチックコントロール ユニットについては、プロビジョニング後に対応する処置を実施します。オプションのコンフォート テレフォニー(SA 6NS)非装備車には、3G(HSPA+)対応の別バージョンのハードウェアが車両に組み付けられます。2015 年 3 月以降に提供予定のブラジル仕様(3G)、および 2015 年 7 月以降に提供予定の中国仕様バリエーション(3G および 4G)には、特記事項が存在します。

その2へ続く、、、

モバイルバージョンを終了