この半年間でN54B30エンジンを搭載したおクルマにお乗りの方々からインジェクターについて見積依頼が記憶している限り8件ありました。先週も同様の見積依頼を頂きました。架線にてご説明する時間を省略するために、ここに見積価格を掲載しておきますので参考にして下さい。少し調べてみましたが、USでは2007.04.01から2008.11.30までの間に生産されたN54B30エンジン搭載車に対してインジェクター交換のリコールが発令されているんですね。それと同様な症状（エンジンが振動する、動作しない）が日本市場車にも出ているんですね。先週に連絡を頂いた方はディーラー殿で部品代だけでも30万円以上を請求されたと仰っていました。それは大事です。日本でもリコールが発令されることを願っております。
BMW純正部品N54エンジン用インジェクター一式
販売価格（ダイレクトオーダー） ¥252,000-（税込）
※1：インジェクター6本、ガスケットリング6個、デカップリングエレメント6個を含みます。
※2：販売価格は2020年11月04日現在のものです。為替レートにより価格が変動することをご了承下さい。
新世代の 6 気筒ガソリン エンジン(NG6) に続く新しい発展型が開発されました。BMW は新しいターボ チャージャー付き 6 気筒直噴式ガソリン エンジン N54 でターボ技術に再挑戦しています。この説明は基本的に新世代の 4 気筒ガソリンエンジンにも当てはまります。
新しいターボ エンジンには第 2 世代の直噴方式(DI2)が用いられています。直噴式インジェクション(HPI：High Precision Injection)では、噴射量および噴射時間の測定(負荷とエンジン回転数に応じて 3 回までマルチ インジェクション)および燃焼室への混合気の分配の自由度が高くなり、 出力、トルク、燃費、排気ガスのいずれの面でも改善が可能になります。直噴された燃料で混合気を冷却することで、インテーク パイプ内へ噴射するターボ エンジンに比べて圧縮比を高めることができ、 効率が向上します。ダイレクト インジェクションでは燃焼室全体にわたって均一な混合気が形成されるため、 インテーク パイプ内への噴射の場合と同様に、空燃比を化学量論組成 (λ = 1) に制御することができます。(化学量論組成は燃料 1 kg に対して空気 14.8 kg の混合比に相当します。) 均一な混合気が形成されれば、標準型の排ガス処理システムが使用できます。
特にバイターボ方式により自然に出力アップを図ることができます。この方式は大型ターボ チャージャー 1 台に代えて 2 台の小型チャージャーを用い、それぞれ 3 気筒に圧縮空気を供給するものです。小型ターボ チャージャーの本質的な利点は慣性モーメントが小さいことで、 アクセル ペダル モジュールの僅かな操作によっても直ちに圧力が上昇します。また可変バルブ タイミング(ダブル VANOS)の採用によりチャージ サイクルが最適化されているため低エンジン回転数でもエンジン トルクが大きく、優れた柔軟性が得られます。
インジェクターは燃料を高圧で燃焼室内へ噴射します。インジェクターはニードル先端を外側に開き、数マイクロメーター幅の環状ギャップを形成します。燃料はこの環状ギャップを通って直接噴射され、円錐状をなして均一に広がります。
マグネット コイルによる制御に比べて、圧電式制御の利点は、
その結果として燃費も有害物質放出も著しく改善されます。
挑戦に少し失敗したということですね、、、。ドンマイ、BMW。でも日本でもリコール発令して下さいね。
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