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2018-01-26

(Tech Info)ディーゼル燃料による冬期運転

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今週は雪も降り大変寒い一週間です。
ガソリン車とは違いディーゼル車は冬期期間中は燃料に関して注意が必要です。
メルセデスベンツのワークショップマニュアルに詳しく書かれていましたのでご紹介します。長文ですからご注意下さいね。

【ディーゼル燃料による冬季運転】
概要

外気温度が低いときは、パラフィン結晶が生成され、 ディーゼル燃料の流動性が低くなります。 その結果、 フィルタの目詰まりやフューエル・ラインの詰まりが生じて、 燃料供給が妨げられます。 こうした不具合を防ぐため、 冬季は低温流動性のよい冬季用ディーゼル燃料が市販されています。 冬季用燃料は、通常、冬季の外気温度に適合するように作られています。 メルセデス・ベンツ車両では、燃料をすばやく加熱するた めの措置が講じられています。 それでもなお、 極端な低温状態に対応できない不適切な燃料品質のオイルの場合、 フィルターが詰まることがあります。

低温流動性のよいディーゼル燃料
当社では、燃料納品業者により –20 °C およびそれ以下での耐寒性が保証されている冬用ディーゼル燃料のみ の使用をお薦めします。
欧州では、EN 590 規格において気候に応じた さまざまなコールドクラスが定義されています。 導入期間および使用すべきコールドクラスに関しては、 国内措置により各国独自の調整が行われています。 ドイツでは、 新しい欧州規格 590 でも定義されている以下の必要条件が適用されます:

外気温度が-15 °Cを下回ると以下のような事象が発生することを、 この機会にお知らせいたします:
• エンジンがスタートしない(スタータを回したにもかかわらず)。
• エンジンはスタートするが、短い区間を走行した 後に再び機能停止し、その後再スタートもしない。

i 原因は、外気温度­7 °Cからパラフィン結晶が析出するため、 冬用ディーゼル燃料の流動性が低下し始めていることです。この現象により、 フューエルフィルタやタンクストレーナも消耗します。夏用ディーゼ ル燃料の場合は、3 °Cですでにゲル化が始まります。

燃料ゲル化の程度は、 この場合以下のファクターによって異なります:
• 温度
• 車両の長時間駐車
• 使用した燃料の種類
• フューエルタンク充填レベル
• 車両バウムスタ(さまざまなタンクシステム)
• エンジンバリエーション(さまざまなフューエルフィルタ)

処置:
• 車両の燃料を車内温度で溶かします(ゲル化の程度に応じて、 最高5時間かかる場合があります)。
• フューエルレベルが 1⁄2 未満の場合、 冬用ディーゼル燃料を加えることにより、 パラフィン結晶の溶解が加 します。
• フューエルフィルタの交換は、技術的な観点から必要ありません!

より詳しい内容が知りたい方はこちらのファイルをお読み下さい。
ディーゼル·エンジン用燃料

 

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